弁護士による退職代行・内定辞退代行・役員辞任代行サービス(弁護士小澤亜季子)

退職代行・内定辞退代行・役員辞任代行サービスを実施している弁護士のブログです。https://taisyoku-daikou.com

退職代行サービスの利用は悪ではない 〜退職代行をやっている弁護士の意見

私は退職代行サービスを提供している弁護士です。

(厳密には、私は、ご依頼者様の代理人であり、代行ではないのですが、便宜上「退職代行」という言葉を使っています。)

 

退職代行サービスを実施していると、ご依頼者様から、よく次のようなお言葉を聞きます。

 

「本当は自分で言わないといけないとわかっているのですが…」

「弁護士さんに頼むなんて、自分でも甘えていると思うのですが…」

 

果たして本当にそうでしょうか。

 

私は、退職代行サービスの利用は悪ではないと考えています。

 

目次:

 

①退職代行サービスの利用増加により、ブラック企業が淘汰される

 

いくら国がハラスメントをするな、労働法規を守れと言っても、残念ながら、それだけではなかなかブラック企業はなくなりません。

 

しかし、人材確保の難しい昨今において、このまま退職代行サービスの利用が増加していき、「劣悪な労働環境を放置し続ければ、従業員が次々辞めていってしまう」という事態になれば、ブラック企業も考えを改めざるを得ません。

 

すなわち、退職代行サービスの利用増加は、ブラック企業を淘汰し、世の中全体の労働環境を改善する可能性を秘めているのです。

 

②合わない環境で働き続けても、自分の才能は生かせない

 

人間ですから、仕事内容、職場のカルチャー、同僚や上司について、合う合わないはあります。

そして、残念ながら合わない会社に入ってしまった場合、それらを1人の力で変えるのは、大変な労力を伴うことです。

 

合わない環境で、毎日「ああ仕事辞めたいなあ」と我慢して働き続けても、自分の才能は活かせないし、成果も出せないのではないでしょうか。

 

何より人生は短く、明日何が起きるかもわからないのですから、「石の上にも三年」と我慢し続けることこそ美徳という考えはやめた方がよいのではないかと思います。

 

一昨年「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマが流行りましたが、そのタイトルのように、逃げる・辞めるということについて、世の中の受け止め方も少しずつ肯定的に変化してきているのではないでしょうか。

 

③生命や心身の健康よりも大事な仕事はそうそうない

 

私も、司法試験に受かって弁護士になった当初は、根性論が大好きなワーカーホリックで、まさに「仕事命」でした。

 

しかし、実弟の過労死、そして自身の妊娠・出産をきっかけに、そういった自分の考えに深く疑問を抱くようになりました。

 

実弟は新卒で入社し半年経った頃、ある日突然この世を去ってしまいました。

彼のスマホには「仕事 辞めたい」「仕事 辞め方」などの検索履歴が残っていたそうです。

 

私が初めて退職代行サービスの存在を知った時、一番最初に思い出したのは実弟のことでした。

「もし当時、退職代行サービスがあって、彼が「仕事 辞めたい」と検索した時に退職代行サービスを見つけられていたら、彼は会社を辞めて過労死せずにすんだかもしれない…」

「今も生きていて元気に何気ない毎日を過ごしていたかもしれない…」

 

弟のような人を1人でも少なくしたいという気持ちが、私が退職代行サービスを提供し続ける強烈な動機の1つとなっています。

 

 

実弟の死後しばらくした後、私は妊娠しました。しかし、切迫早産になり、ある日突然、絶対安静の寝たきり生活になってしましました。

 

もちろん出社などできません。座ってもいけないし、ひたすら横になり安静にするしかない日々の中、関係する皆様への申し訳なさと悔しさと、お腹の子を失う恐怖と、様々な感情に襲われました。

しかし、この経験から学んだのは、幸か不幸か私がいなくても仕事は回り、お腹の子どもを含めた家族の命や健康よりも大事な仕事は、そうはないということでした。

 

仕事は、生活の糧を得るだけでなく、成長を実感し自己実現を図るためにも非常に重要です。

現に私は妊娠・出産を経た現在も仕事が好きです。

そうはいっても、自分や家族の生命・心身の健康よりも大事な仕事はそうそうありません。

 

心身ともに追い詰められた人が、最悪の事態を迎えないように、1つのセーフティーネットとして退職代行サービスは意義のあるものだと考えます。

 

 

人材の流動化、育児や介護による制約人材の活用、外国人人材の活用、AI等の活用など、働き方改革の大きなうねりの1つとして、「退職代行サービス」は必然的に生まれ、そして現実に多くの人が利用を希望しています。

 

誰かが退職代行サービスを利用して会社を辞めることで、確かに一時的に他の従業員にしわ寄せがいくかもしれません。

 

しかし、それは辞めざるを得ないような就業環境を放置した会社の責任、辞めたいと聞かされていたのに強引な引き留めを行うばかりで新たな人材確保を怠った会社の責任でもあるのです。

労働者側が全ての責任を背負い込む必要はないのではないでしょうか。

 

そして、仮に会社に全く責任がなく、労働者の個人的な体調不良等で辞めることになったとしても、民法は、原則として、労働者は、どのような理由であろうと、会社の承諾が得られなかろうと、自由に仕事を辞められると定めているのです。

 

ですから、もし仕事が辛くて辛くて仕方がない人がいたら、辞めてもいいのです。

 

その際、他人の力を借りたって、もちろんよいのです。

 

もちろん、最終的には、従業員が辞めたいと思わないような職場環境を提供できるのが一番ですし、仮に辞めたくなった場合には、強引な引き留めなどなく、普通に辞めさせてもらえる会社が一番です。

 

そういった意味では、退職代行サービスがなくなる日が訪れるのが望ましいといえます。

 

そのような社会が到来するまでは、退職代行サービスを利用して会社を辞めたっていいんだよ、と声を大にして言いたいと思います。

退職代行サービスの利用は悪ではありません。

 

 

※念のため付言しますが、違法な非弁業者による退職代行サービスを肯定するものでは、もちろんありません。悪しからず。

 

※会社側で、突然の退職者を未然に防ぐにはどうしたらよいか、予防法務的な観点から、弁護士としできることをご提案しています。

https://taisyokubengosi.hatenablog.com/entry/kigyou

 

 

 

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